Pokémon Showdown Japan

Pokémon Showdown 日本語チャットです。

Pokemon Showdown日本語チャットはPSPLの出場者を募集しています

日本語チャットルームはPSPLに2年前から出場しておりますが、今年もshowdown日本語チームはPSPL出場者の公募を行います。

※出場者の応募は締め切りました。ありがとうございました

PSPLって?

Pokemon Showdown Premier Leagueの略で、各チャットルームのチーム対抗戦となります。数日ズレることもありますが5月初めをめどに始まります。期間は1‐2か月ほどですが、毎週参加出来る必要はありません。
ルールはOU Randomのみ確定枠とされて残りのルールは投票で決まりますが数年間Ubers UU RU mono LC 1v1から変更されていません。おなじみの63シングルがルールにない点に注意してください。

商品として限定のアバターがもらえます。

募集要項

出場できるのはstaffを除いて2名までであるため募集するのも2名までとします。
必須事項ではありませんが、日本語でコミュニケーションができる人を優先します。
ランダムを除いて構築を作成するルールとなるので気を付けてください。

応募方法

日本語チャットにいるRoom Owner(#)に参加したい旨のPMを送ってください。もしくはDiscordのDMでも構いません。


人数が足りていないので、応募をお待ちしております!

OUを中心に第9世代のシングル66を解説

1.初めに

SVの66(厳密にはOU系のtier)では、重要な新技が登場したり仕様の大きな変更などは存在したりはしていないが、主に技マシンと過去作技がホームから移送した際に消えてしまう仕様になったことで環境に大きな変化が起きた。本記事ではそれを解説していく。

シングル66の基本的な解説については以下を参照。 pokemonshowdownjapan.hateblo.jp

2.わざマシンきりばらい」削除

シングル66のステロ除去手段は長らく覚えるポケモンの違いから霧払いが大多数を占めてきたが、今作からは霧払いの技マシンが削除された。

さらにまきびしは技マシン化、新ポケモンサーフゴーは霧払いも高速スピンも無効化する強力なポケモンとして名をはせている。

このため前作から安定の霧払い使いとされたアーマーガアは立ち位置を落とし、新たに登場したイダイナキバが環境の中心となっている。

これらの事情から今作はステロ・まきびし戦術(ステルスロックは以前から必須だったが)はより強化され、環境の中心に君臨している。

前作までは63でもなじみ深い霊獣ランドロスがトップに君臨していたが、こちらは霧払いに加えてはたきおとすを没収されたことやライバルのイダイナキバが台頭したことで今やUUに落ちる恐れすらあるほどに失墜したことで、本格的に日本の63とは大きく異なる環境となっている。

3.「はたきおとす」「どくどく」「ねっとう」の広範囲の渡る没収

63では今更な話題であるが、66では剣盾でも過去作の技を使うことが可能だったので影響を受けるのは今作からとなる。

受けループ系の構築には痛手であるが、いまだドオーやヘイラッシャを用いた受けループは根強く生き残っている。

なおいやしのすずも今作ではハピナスとチリーンの限定技である。

4.終わりに

前作に比べ固定ダメージを出せる数少ないかつ優秀な撒き技がより有利になったため、より厚底ブーツおよびはたきおとすが重要度を増した。

また没収を受けたポケモンが立ち位置を落とす一方でねっとうを残したうえで強力技「クイックターン」を習得したママンボウなど立ち位置を向上させたポケモンも存在する。

66ではトップメタのイダイナキバやドドゲザンといった63と異なるポケモンが活躍できるので、様々なポケモンを試してみてほしい。

大手ポケモン対戦コミュニティsmogonでテラスタル禁止投票が行われたものの禁止ならず

大手ポケモン対戦コミュニティsmogonのoverusedルールにおいて、テラスタルを禁止または制限をするかどうかの投票が行われ、最終的にはテラスタルに対して制限は行わないことが決定した。

今回の決定においては351人のユーザーによる住民投票が行われ、346票に至るまでどのような結果になるかがわからないすさまじい白熱ぶりを見せた。

筆者は当コミュニティの決定の一部始終を見届け、投票にも参加してきたため今回の一連の決定について解説したいと思う。

1.投票までの経緯

当コミュニティは剣盾時代ダイマックスを禁止したことで有名であり、その他海外でのソーナンス禁止もこのコミュニティが発祥である。詳しくはこちらを参照のこと。

koku-byakunews.com

上述の記事ではダイマックスがどのポケモンも好きなタイミングで出来ることが予測不可能・運ゲーベースになってしまうという理由でダイマックスが禁止されたと述べてあるが、テラスタルも同様にどのポケモンも好きなタイミングで行えるギミックとなっている。

これについてはカジュアル層から上級者まで多くのプレイヤーが問題視しており、9世代が始まって早くも上級者プレイヤー間での議論が行われた。(全文はこちら。Terastallization Tiering Discussion | Smogon Forums

しかし、ダイマックスにおいては8割の禁止票が集まっていたものの、テラスタルに関してはダイマックスほどバランスを大きく揺るがさない点、2世代連続でギミックを完全に禁止するのははばかられるといった点からラスタルを制限する案も浮上した。

2.テラスタルの制限について

ラスタルに関しての制限では以下の案が出された。

テラスタイプを見せ合い画面で表示する

テラスタイプを見せ合い画面で表示することである程度予測を可能にし、予測不可能であるという問題点を緩和する案。

ソースは不明だがWCSでも使われているルールらしく、制限案の中では比較的人気が高かった。

一方でテラスタルを切るタイミングが判明するわけではなく、テラスを切るタイミングのじゃんけんを嫌うプレイヤーからはこれは不十分であるとされた。

ラスタルを1匹に制限する

ラスタルを先頭のポケモン以外では使えなくすることで、多すぎる択を減らす案。

上の案に次いで人気があり、上より強力な制限を敷くため上の制限で不十分と考えるプレイヤーに一定の人気があった。

ただ、これでもタイプがわからない点が禁止を求めるユーザーからは問題視されており、また立ち回りの自由度を極端に阻害する制限はテラスタルの良さを失わせる歪な制限であると考えるものも多かった。

タイプ一致テラスタルのみを許可する

書いて字のごとく不一致テラスタルを禁止する案。

バランスという面ではランダム要素が大きく減る案であり、バランスでいえば比較的取りやすい案である。

しかしながらテラスタルのタイプ変化という最大の魅力を潰す退屈な制限だという意見が根強く、こちらはあまり人気は高くなかった。

テラバーストを禁止する

テラバーストを禁止し、技範囲の強引な拡張を禁止する案。

これはテラスタルで暴れているポケモンのほとんどがテラバーストなしで強力であり、根本的な解決策にはならないとされ、最終的には投票の選択肢から除外された。

余談:改造について

これらテラスタイプの表示やテラスタルするポケモンの制限は改造にあたり、それをしたらポケモンではないのかと考える人もいるかもしれないが、これは誤りである。

これらの制限はプレイヤー同士で事前に取り決めを行うことで(例えばタイプの場合これがテラスタルすると事前に対戦相手に伝える)、改造をせずして解決できるためである。

もともとOU自体個別ポケモンに禁止を設定するなど事前の準備を行う前提のルールであり、いずれの制限も事前の取り決めに基づくことで達成されるため、改造に当たることはない。

3.Suspect Test

上述の記事では常連による投票で禁止が決まるとあったが、実際には身内間で決まっているわけではない。

投票権は試合数に応じたレート戦の成績によって獲得することが可能である。

詳しくはこちら(https://www.smogon.com/forums/threads/np-sv-ou-suspect-process-round-1-oops-i-did-it-again.3712714/)を参照していただきたいが、サブアカウントを作成後OUレートで対戦を行い、Elo(showdown内のレート)ではなく、GXEという数値と対戦数を参照して一定以上の数値だった場合に投票権を得ることができる。

筆者も期間中OUレートに潜り、サブ垢を何度か作り直した末何とか投票権を得ることができた(サブ垢は期間中何度でも作り直せる)。

(左から二番目がレートでその右にあるのがGXE。45戦した場合81%のGXEが必要となる。)

潜った感想としては、テラスタルを悪用するアタッカー自体は確かに多く、日本でも人気なカイリューやドラパルトはもちろん特にイーユイ、パオジアンなどの高火力アタッカーの猛威はかなりのものであった。

特にイーユイは眼鏡で炎テラスタルを切ると無振りトドロクツキを8割消し飛ばすトンデモ火力であり、アタッカーを繰り出しやすい66においては今後ほぼ間違いなく禁止になるであろう性能である。

しかし、現状テラスタルが猛威を振るう原因としてはこれらアタッカー自体が壊れであることだと感じた。特にイーユイはテラスタルの負の象徴の1つとして代表的であるもののこれはテラスタルではなく個々のポケモンの性能が原因であり、テラスタル禁止によって解決すべき事柄ではない。

また、議論スレッドではテラスタル禁止の風潮は一定数いたものの着実に衰え始めており、テラスタイプ表示で維持したい者と禁止をしないものがメインの派閥になり始めていた。

4.投票結果

投票はまずテラスタルに禁止または制限を行うべきかどうかを回答し、制限賛成派が6割を超えた場合に制限の手段を多数決で決めるという形がとられた。

そしてテラスタル制限の賛成票はわずかながら6割を下回ったために、テラスタルには一切の制限を行わないという決定が下った。

テラスタイプ表示を支持していた者も禁止には否定的な層が多く、この結果は一部の完全禁止の支持層を除き多くに支持されているようである。

なお筆者は、制限には反対票を投じ、制限を行う場合はテラスタイプ表示を行う制限が最も優先されるべきであり、それ以外なら完全に禁止すべきという形で票を投じた。

ラスタルが制限されなかったことは喜ばしいことであるが、いまだ環境にはイーユイのような環境を荒らすアタッカーが多く存在する。イーユイが一刻も早く禁止されることを望む。