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シングル66をやろう!入門編

1.初めに

日本におけるメインルールはシングル63ですが、showdownのメインルールはシングル66である。showdownでは使用率によるtier変更が定期的に行われるため常に特定の戦術が通用するとは限らないが、66には63とは異なるいくつかの基本的な事項があるのでここではそれを紹介する。

2.66の特徴

66の面白いところ

とにかくプレイングが非常に出るのが特徴。6匹のポケモンで戦うためマッチングでのじゃんけんが少ない点・1体が急所をもらっても立て直せるシーンが多い点など63よりもはるかにプレイングが出るシーンが多く、運負けが嫌いな人にはお勧めしたいルール。

また、シングル66は受けが強いのが特徴で、トップを意識して組めば特定の○○が受からなさすぎる、というシーンはほぼないと言ってよい(これはshowdownルールのおかげというのも大きいが)。

とにかく63より明らかに難易度が高くプレイングが出るので、本気でポケモン対戦がしたい方にはお勧め。

66の悪いところ

まず、試合時間が非常に長い。一般的な構築のミラーなら30ターンは当たり前、50ターン超えの試合も珍しくない。受けループが相手だと100ターンも普通。

また、受けループとの対戦は63の比ではなく辛い。積み技や毒、ステロなどもがっつり対策してあるため根気と読みが必要になる。

3.66で強い技

設置技

66といえばこれ。あつぞこブーツ登場に伴い無効化される場面が増えているがそれでもなおステルスロックは66最強の技であり、ほぼすべてのチームが標準搭載している。

まきびしはさすがに入れていない構築も多いがやはり一定の立ち位置を築いており、侮れない技である。一般的にステルスロックと重ね掛けをする構築が多い。

どくびしはこれよりさらにマイナーになる(ほぼ見かけない)が、接地毒を誘える点や刺さると相手の耐久力を一気にそげる点などから採用されないだけで強力な技として認識されている。

ねばねばネットは効果こそ優秀だが撒けるポケモンがサイクル戦に向かないポケモンばかりであるため、先発で撒いて一気に攻める超攻撃的なチームにのみ採用される。それでもシングル63をはるかに上回る効果があるため対策は必須である。

こうそくスピン、きりばらい

66ではごく一部の特殊チームを除いて必ず搭載されている。ステロを放置したままにするとサイクルを回しづらくなるため、受けの厚いチームほど重要になってくる。

こうそくスピンの方が基本的に強力だが、きりばらいは霊獣ランドなど強力なポケモンが覚えられるため、設置技を複数使う構築でなければきりばらいが多数派である。きりばらいの使い方を覚えたらシングル66初心者は卒業といえるだろう。

はたきおとす

今作でとてつもなく重要になった技。重要なのはとにかく「ブーツを落とせる」ところ。この技の存在からウルガモスはうかつにナットレイに繰り出せなくなるなど重要度の高い技である。現在66は構築に1つ「はたきおとす受け」を入れることが主流であることからもこの技の重要性がうかがい知れる。

交代技

とんぼ返り、ボルトチェンジetc。サイクル戦主体の66においてこれらの技が弱いはずもなく、とんボルチェンは66における鉄板戦術の1つ。ステルスロックを苦手としていた当戦術だが、現在はあつぞこブーツの登場でさらに止めるのが困難となっている。

また、シングル66では「テレポート」も後攻で交代してエースを無償降臨させることができる優秀な技として知られている。シングル63で目立たないのは優秀なテレポート使い(ヤドランラッキーなど)はピカブイでしか習得できないことに由来している。

テレポートヤドランは63でも面白そうなのでもったいない限りである。

回復技

63でも強いが66は63の比ではなく攻撃を受ける回数が増加するため、回復技の重要性は63をはるかに上回る。簡単な例を示すと回復技と交代技がないことが原因で66ではアーマーガア>テッカグヤという評価がなされているほど。

ねがいごと

主に耐久よりの構築で見られる技。しかし耐久のある攻めポケ(ヒードランetc)もサポートできるためよほど攻撃的な構築でなければ採用を検討できる。 ただ習得ポケモンがかなり受け身なのでなんだかんだ言っても受け構築で落ち着くことがほとんど。

いやしのすず、アロマセラピー

【控え含めて】全ポケモンの状態異常を回復する。66での効果は当然ながら大きく受け構築にのみ見られるが逆に受け構築ならほぼ100%採用されている。

ふくろだたき・ダメ押し

悪タイプのメインウェポンになることがある。ただし適切に交代を読まなければならずダメ押しの扱いはかなり難しい。

66基本戦術

とんボルチェン+アタッカー

https://pokepast.es/60f2137234aab59b

最もスタンダードなタイプの構築。耐久の高いポケモンでとんぼ返りを行い高火力アタッカーを投げつける。

バリエーションが多すぎて明確な対策は存在しないがとんぼを読んで居座る、地面タイプでボルチェンを止める、ステルスロック+はたきおとすで安易な交代技連打をさせないなどの対策が有効。

また、高火力を押し付けることで回復を強制させることもとんぼを断ち切れるという点では効果的。

積み構築

https://pokepast.es/420fbe9af5d39537

先発要員でステロを撒いて退場・そこから積みATを押し付け続けることでどこかしらから全抜きを狙う構築。

ただ積んで殴るだけでなく必要に応じた交換も挟む必要があり、立ち回りは意外と難しい。

受けループ

https://pokepast.es/0ea1dc87d6680fa9

今OUでは受けループ人気が低いためUUの構築ではあるが、やることは全tier共通。

積みAT対策の天然は63以上に多い、というかほぼ全構築に搭載されている。

その他癒しの鈴やピンポ対策を簡単に積めるなど特定のメタポケモンで受けループを壊滅させることは難しい。

66をやるうえで有用なソースなど

https://www.smogon.com/forums/forums/smogon-metagames.525/ 各種ルールで有用なポケモン、サンプル構築など。

https://www.smogon.com/dex/ss/pokemon/ 育成論。翻訳機でもある程度の内容はつかめる。